Clipse – When The Last Time

「When the Last Time」は、Clipseのデビューアルバム『Lord Willin’』からのシングルカットで、プロデュースはThe Neptunesが担当。
当時のクラブシーンを象徴する一曲で、シンプルながらも中毒性の高いビートと鋭いリリックが見事に融合している。
Billboard Hot 100では19位を記録し、Clipseの代表曲として今なお語り継がれる名曲のひとつ。

sideBに収録されている「I’m Not You」は、Clipseのアルバム『Lord Willin’』にも収録された楽曲で、Jadakiss、Styles P、Roscoe P. Coldchainといった実力派ラッパーをフィーチャー。
それぞれがストリートでの経験を語るリリックを展開し、まさに「リアル」を感じさせるハードな一曲となっている。
The Neptunesが手掛けたビートはシンプルでありながらダークな雰囲気を持ち、各ラッパーの個性を際立たせるプロダクションが光る。
Clipseのラップスタイルは冷徹で洗練されており、特にPusha Tのバースは後のソロキャリアにも通じるストリートのリアルを体現している。

【サンプリングネタ】

▫️ When the Last Time
この楽曲自体は明確なサンプリングを使用していないが、その特徴的なビートやシンセの使い方は後のアーティストたちに多大な影響を与えた。
Dog Bloodの「Chella Ride」やLeg-noの「Untitled (A1)」などでリファレンスされるなど、The Neptunes特有のミニマルで中毒性のあるサウンドは後世に引き継がれている。

▫️ I’m Not You
この楽曲もサンプリングはされていないが、リアルなリリックとハードなトーンが、ストリートラップの名曲としての存在感を確立している。

【その他】

「When the Last Time」は、当時のクラブシーンを彩った象徴的な楽曲であり、イントロから響く特徴的なシンセサウンド、キレのあるスネア、そしてPusha TとMalice（現No Malice）の鋭いフロウがリスナーを一瞬で引き込む。
この楽曲が流れれば、フロアのテンションは一気に最高潮へ。まさに2000年代のクラブ・アンセムとして今でも色褪せない。

B面の「I’m Not You」は、Clipseとシーンの実力者たちが火花を散らすハードな一曲であり、彼らが単なるヒットメイカーではなく、ラップスキルとストリートのリアリティを兼ね備えたアーティストであることを証明するもの。
シングルのA面とB面で、クラブバンガーとストリートアンセムという二つの顔を見せた、まさに完成度の高いレコード。

もし2000年代初頭のヒップホップをリアルタイムで体感したいなら、この一枚は間違いなくマスト・バイ。
The NeptunesとClipseの黄金タッグが生んだ、時代を超えて輝く名盤である。

US-ORIGINALーステッカー
Media Condition　Near Mint (NM or M-)
Sleeve Condition　Near Mint (NM or M-)

Label:　Arista – 07822-15154-1, Star Trak Entertainment – 07822-15154-1
Format:　Vinyl, 12", 33 ⅓ RPM
Country:　US
Released:　2002
Genre:　Hip Hop
Style:　Thug Rap

Tracklist
A1 When The Last Time (Radio Mix) 4:13
A2 When The Last Time (Club Mix) 4:13
A3 When The Last Time (Instrumental) 4:13
B1 I'm Not You (Club Mix)
Featuring – Jadakiss, Roscoe P. Coldchain*, Styles P, The Lox
Written-By – D. Styles*, J. Phillips* 4:19
B2 When The Last Time (Acapella) 4:13

Credits
A&R [Direction] – Rob Walker (2)
Executive-Producer – Chad Hugo, Pharrell Williams, Rob Walker (2)
Producer – The Neptunes
Written-By – C. Hugo*, G. Thornton*, P. Williams*, T. Thornton*